ゴルフ 球 地面 食い込む 救済|地面に食い込んだ球が無罰になる場所とならない場所
ゴルフ 球 地面 食い込む 救済の基本は、地面に食い込んだ球がジェネラルエリアにあり、直前のショットでできた自らの跡に球の一部が地表面より下まで入っていれば無罰になることです。ラフも対象になり得ますが、バンカーやペナルティーエリアは対象外で、砂やローカルルールによる例外もあります。
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はじめに
地面に食い込んだ球で最も危険な思い込みは、「雨上がりに埋まって見えれば拾ってよい」という判断です。柔らかい地面や雨そのものは規則16.3の成立条件ではなく、異常なコース状態の救済とも区別します。球がどのように現在の位置へ来たか、周囲の地表面より下にあるか、どのコース区域にあるかを分けて確認します。
ゴルフルール・マナーの全体像を踏まえ、場所、埋まり方、例外、当日の規則の順に確認します。
地面に食い込んだ球と認められる条件
地面に食い込んだ球は、直前のストロークでその球自身が作ったピッチマークの中にあり、球の一部が地表面より下にある状態です。ゴルフ規則16.3aの判断では、芝に隠れている深さではなく、地面の高さとの位置関係が中心になります。
- 直前のストロークの結果か:誰かが踏んだり、カートが押し込んだりした状態ではありません。
- 自らのピッチマークか:古いディボット跡や別の球が作った穴に止まっただけではありません。
- 球の一部が地表面以下か:芝の葉の下に沈んでいても、周囲の地面より下でなければ該当しません。
| 見た目・成立過程 | 地面に食い込んだ球か | 確認点 |
|---|---|---|
| 直前のショットで落下し、球の一部が地表面以下 | 該当 | 自らのピッチマークと地表面を確認 |
| 長い芝に覆われているが地表面以下ではない | 非該当 | 芝ではなく地面の高さを比較 |
| 古いディボット跡へ転がり込んだ | 非該当 | 自らの落下跡ではない |
| 誰かに踏まれて押し込まれた | 非該当 | 直前のストロークの結果ではない |
| ドロップした球が地面へ食い込んだ | 非該当 | 直前のストロークで生じていない |
日本ゴルフ協会(JGA)は、2024年の予選競技でレフェリーが扱った裁定275件のうち、地面に食い込んだ球の罰なし救済が17件で5位だったと報告しています。深いラフでは判定のためにレフェリーが呼ばれることが多く、同協会は「球の一部が地表面より下にくい込んでいなければなりません。」と説明しています(JGAの2024年ルーリング集計)。
地面に食い込んだ球が無罰になる場所
ジェネラルエリアにある地面に食い込んだ球は、例外と当日のローカルルールに該当しなければ、規則16.3の罰なし救済を受けられます。ジェネラルエリアは、ティーイングエリア、すべてのバンカーとペナルティーエリア、プレー中ホールのパッティンググリーンを除いたゴルフ場の区域です。
フェアウェイ、ラフ、カラーもジェネラルエリアに含まれます。USGAの規則変更解説は、2019年から罰なし救済をジェネラルエリア全体へ認める原則を示しています。ただし、目的外グリーンからの救済は別規則です。規則16.3を使えず、ほかの救済もなければ、球をあるがままにプレーする原則へ戻ります。
フェアウェイとラフで扱いは変わるか
フェアウェイとラフでは芝の長さが異なりますが、地面に食い込んだ球の現行原則は「どちらが見栄えのよいライか」ではなく、ジェネラルエリアにあるかで判断します。ラフにあるという理由だけで無罰救済を否定するのは早計です。
深いラフでは球の側面が見えなくても、芝ではなく周囲の地表面の高さを基準にします。
ただし、ラフには砂の例外があります。ジェネラルエリアのうち、フェアウェイの高さ以下に刈られていない場所の砂へ球が食い込んだ場合は、規則16.3の罰なし救済が認められません。目土の砂や砂地に埋まった状態を、柔らかい土への食い込みと同じに扱わないことが重要です。
バンカー・ペナルティーエリア・グリーンの扱い
ペナルティーエリアとバンカーはどちらもジェネラルエリア外なので、規則16.3による地面に食い込んだ球の罰なし救済を使えません。バンカーで選べる処置はバンカー内の球の扱いで確認できます。
ペナルティーエリアについても、「救済を受けられるのは球がジェネラルエリアにあるときだけ。」というQ&Aの要点どおり、規則16.3ではなく、その区域に適用される規則から選びます(みんなのゴルフダイジェスト)。
パッティンググリーン上で球が地面へ食い込んだ場合は、無理にドロップしません。ボールマーカーで位置を示して拾い上げ、ピッチマークを修復し、元の箇所へリプレースする別の処置を使います。目的外グリーンに関する扱いは別のグリーンからの救済と区別してください。
| 球がある区域 | 規則16.3の無罰救済 | 基本的な考え方 |
|---|---|---|
| フェアウェイ | 条件を満たせば可 | ジェネラルエリアとして判断 |
| ラフ | 条件を満たせば可 | 砂・ローカルルールの例外を確認 |
| バンカー | 不可 | バンカーの規則または別の救済を検討 |
| ペナルティーエリア | 不可 | ペナルティーエリアの規則を適用 |
| パッティンググリーン | 規則16.3のドロップは使わない | マーク、拾い上げ、修復、リプレース |
地面に食い込んだ球でも救済されない例外
地面に食い込んだ球がジェネラルエリアにあっても例外があります。R&Aは「救済が認められるのは、球がジェネラルエリアに食い込んでいる場合だけです。」と説明しています(規則16.3a解説)。
主な除外と例外は次のとおりです。
- 自らのピッチマークではない:古い穴、ディボット、誰かに踏まれた状態は対象外です。
- 直前の球が空中を飛ばずに食い込んだ:直前のストロークで作った通常の落下跡という条件を満たしません。
- ドロップした球が食い込んだ:ストロークの結果ではないため、同じ規則の対象になりません。
- 長いラフの砂に食い込んだ:フェアウェイの高さ以下に刈られていないジェネラルエリアの砂は例外です。
- 別の事情でプレーが明らかに不合理:球が茂みの中にあり、食い込みを解消しても打てない場合です。必要ならアンプレヤブルの球など別規則を検討します。
次の分岐は、球を拾い上げる前の確認順を示します。
flowchart TD A[直前のストロークでできた自らの跡か] -->|いいえ| X[規則16.3の救済なし] A -->|はい| B[球の一部が地表面以下か] B -->|いいえ| X B -->|はい| C[球はジェネラルエリアか] C -->|いいえ| Y[その区域の規則を確認] C -->|はい| D[砂や明らかに不合理な例外があるか] D -->|はい| X D -->|いいえ| E[ローカルルールを確認] E -->|制限なし| Z[罰なし救済へ] E -->|制限あり| W[当日の範囲で再判定]
地面に食い込んだ球を、成立状態・区域・例外・ローカルルールの順に判定する流れです。
競技委員会へ確認するときは、球の区域、食い込み方、砂の有無を伝えます。
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地面に食い込んだ球の救済エリアを決める
救済エリアは、球が食い込んでいた所の直後を基点に決めます。処置の要点は4つです。
- 球が食い込んでいた所の直後に基点を決めます。
- 基点から1クラブレングス以内を測ります。
- 基点よりホールに近い場所を除きます。
- ドロップする場所と球が止まる場所をジェネラルエリア内にします。救済エリア外から打てば誤所からのプレーになります。
2023年の改正では、直後がジェネラルエリアではない場合、ホールに近づかない最も近いジェネラルエリアを基点とする扱いが明文化されました(ALBAの2023年改正解説)。2019年は救済範囲、2023年は基点の明確化です。
球は正しいドロップの基本手順で落とします。カート道路救済の基点とは決め方が異なります。
ローカルルールで救済範囲が狭くなる場合
ローカルルールは、救済をフェアウェイの高さ以下に刈った区域へ制限することがあります。USGAは委員会がこの制限を採用できると説明しています。
競技前のローカルルール確認では、スコアカード、競技条件、スタート地点の掲示を読みます。制限があれば、深いラフの土へ条件どおり食い込んでいても罰なし救済を受けられない場合があります。
迷ったときに確認する3つの判断基準
地面に食い込んだ球で迷ったら、状態・区域・処置の3段階だけを順に確認します。順番を飛ばさなければ、「埋まって見えたので先に拾った」という失敗を減らせます。
- 状態:直前のストロークでできた自らのピッチマークにあり、球の一部が地表面以下か。
- 区域:ジェネラルエリアにあり、砂や明らかに不合理なプレーの例外がなく、当日の制限ローカルルールにも抵触しないか。
- 処置:球の直後を基点に、1クラブレングス以内、ホールに近づかないジェネラルエリアへ正しくドロップするか。
球が本当に食い込んでいるか確認する必要がある場合は、位置をマークして拾い上げられます。JGAの説明では、確認後に食い込んでいないと分かったときは、球を拭かずに元の箇所へリプレースします。拾い上げた時点で無罰救済が確定するわけではありません。
分からない要素が残る場合は、球を打つ前に委員会へ確認してください。
関連記事
Sources
- 日本ゴルフ協会: 2024年JGAオープン競技地区予選ルーリングランキング — 2024-11-28 — 裁定総数275件、規則16.3の17件、球の確認方法と救済エリア
- Myゴルフダイジェスト: 打ったボールがぬかるんだ地面にくい込んでいた — 自らのピッチマーク、地表面以下、ラフと対象外の成立過程
- ALBA: 2023年ゴルフルール改正 地面にくい込んだ球の救済 — 2023-03-24 — 基点をジェネラルエリアに置く明文化とドロップ範囲
- みんなのゴルフダイジェスト: ボールが地面にくい込んだらどうする? — 地表面、ペナルティーエリア、1クラブレングスのQ&A
- USGA: Major Change — Relief for An Embedded Ball —
[en]ジェネラルエリア全体の原則と制限ローカルルール - R&A: Embedded ball — When free relief is allowed —
[en]自らのピッチマーク、砂、明らかに不合理なプレー、グリーン上の別処置
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