ドロップの正しいやり方と罰|規則14.3を解説
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ドロップの正しいやり方、つまり正しいドロップ手続きの要点は、適用規則と救済エリアを先に決め、プレーヤー本人が立ったときの膝の高さから球を真下へ落とし、その区域内に止めることです。正しい1回目が外へ止まれば2回目を行い、それも外なら2回目の最初の接地点へプレースします。誤りに気づいたら、打つ前に訂正するのが基本です。
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はじめに
「膝から落とす」だけでは、ドロップの正しいやり方を覚えたことにはなりません。ゴルフ場では、どの規則で救済を受けるのか、球がどこへ最初に触れたか、最後にどこへ止まったかを分けて確認します。この順番はゴルフルール・マナー完全ガイドの土台でもあり、セルフプレーで判断を急ぐときほど役立ちます。
旧手続きの肩の高さから、膝の高さへ変わった規則は2019年1月1日に施行されました。ただし、肩から落としただけで自動的に2罰打になるわけではありません。方法の誤り、停止位置、訂正せずに打った場所を切り分ける必要があります。
ドロップの正しいやり方とは
正しいドロップ手続きは、ゴルフ規則14.3が定める救済方法です。球を落とせるのは原則としてプレーヤー本人であり、キャディや同伴者は代行できません。R&Aの規則14.3bも「ドロップはプレーヤー自身がしなければならない」と明記しています。
元の球でも別の球でも使えます。球は、真っすぐ立ったときの膝の高さから、投げたり、回転をかけたり、転がしたりせずに真下へ放します。最初に地面へ触れる前に、体や用具へ当たらないことも条件です。実際に直立したまま落とす義務はないため、しゃがんでも基準となる落下距離を守れば構いません。
斜面では、見た目だけで「膝より高い」「低い」と決めないのがポイントです。規則14の詳説は、球を落とすために立てた位置での膝の高さに相当する距離を使うと説明しています。つまり、膝の高さは姿勢の形ではなく、球が空中を落ちる距離の基準です。
救済エリアを先に決める
正しいドロップ手続きの成否は、救済エリアを先に確定できるかで決まります。範囲はクラブレングスで測り、罰なし救済では完全な救済のニヤレストポイントが基点になる場合があります。日本ゴルフ協会の日本語規則で使われる「基点・大きさ・場所の制限」を一組として確認してください。
救済エリアとは、球をドロップし、最終的に止めなければならない規則上の区域です。1クラブレングスか2クラブレングスかは適用規則で変わり、ホールに近づかない、同じコース区域にあるといった制限も伴います。測定にはラウンドで持つクラブのうち、パター RakutenAmazonYahoo!以外の最も長いクラブを使うため、通常はドライバーが基準になります。
完全な救済のニヤレストポイントは、障害が完全になくなり、元の球に最も近く、ホールに近づかない推定地点です。フェアウェイ側や芝の短い側を好みで選ぶ制度ではありません。範囲内の長い草やブッシュも救済エリアの一部なので、正しく止まった後にライが悪いという理由だけでは再ドロップできません。
編集上の重要点は、公式本文が「正しい落とし方」と「止まった場所」を別々に判定していることです。ゴルフ初心者は、①最初の接地点が正しいか、②最終停止位置が区域内か、という二段階で見ると迷いにくくなります。
正しいドロップの手順
正しいドロップ手続きは、場所を決めてから球を落とし、停止位置を確認する流れです。先に球を落としてから都合よく範囲を決めることはできません。
たとえばカート道路から罰なし救済を受ける場面では、元の球に最も近い芝の場所へすぐ落とすのではありません。まず意図するクラブとスタンスを想定し、動かせない障害物である道路の干渉が完全になくなる地点を求めます。その基点から1クラブレングスを測り、ホールに近づかない範囲を確定してから球を放します。基点をティー RakutenAmazonYahoo!で示しておくと、最初の接地点と最終停止位置を混同しにくくなります。
- 適用規則を特定し、基点または認められた線を決めます。
- 1クラブレングスまたは2クラブレングスを測り、場所の制限を確認します。
- 元の球か別の球をプレーヤー本人が持ちます。
- 立ったときの膝の高さから、球を真下へ放します。
- 最初の接地点と、球が最終的に止まった位置を確認します。
球を落とすとき、プレーヤーは救済エリアの中にも外にも立てます。正しく接地した後、球が偶然に足、クラブ、区域を示すティーへ当たっても、最終的に区域内へ止まれば通常は罰なく救済完了です。故意に方向を変えたり止めたりした場合は別の判断になります。
足やティーに寄り掛かって区域内に止まった球は、その時点で救済が完了しています。その後、足やティーを動かしたため球も動いた場合は、「接触したから再ドロップ」ではなく、動いた球を元の位置へ戻す処置を検討します。接地前の接触、止まる前の偶然の接触、止まった後の移動を一つにまとめないことが重要です。
一連の確認を短く行えるとプレーのペースも守りやすくなります。18ホールのラウンドでは、救済判断もコースマネジメントの一部です。判断順はコースでのラウンド攻略と合わせて覚えると実践的です。
球が救済エリア外へ出たとき
正しいドロップ手続きでは、球が救済エリア外に止まったら正しい方法で2回目を行います。「球は救済エリアに止まらなければならない」とR&A規則14.3cが定めており、区域内へ最初に触れただけでは完了しません。
flowchart TD
A["適用規則と救済エリアを確定"] --> B["本人が膝の高さから真下へ落とす"]
B --> C{"区域内に止まったか"}
C -->|はい| D["救済完了"]
C -->|いいえ・正しい1回目| E["正しい方法で2回目"]
E --> F{"区域内に止まったか"}
F -->|はい| D
F -->|いいえ・正しい2回目| G["2回目の最初の接地点へプレース"]
誤った高さや投げ方の試行は2回に数えず、正しい2回目も外に止まったときだけプレースへ移ります。
3回目のドロップは行いません。「プレーヤーは、2回目にドロップした球が最初に地面へ触れた箇所に球をプレースしなければならない」と英語版Rule 14.3c(2)は定めています(原文英語)。その場所に置いても止まらなければ同じ箇所へ2回目のプレースを行い、それでも止まらない場合は球が止まる最も近い認められた箇所へ置きます。
傾斜で2回とも同じ方向へ転がる場面では、2回目の球の停止位置ではなく、最初に地面へ触れた箇所を見てください。接地点を見失ったまま、おおよその場所へ置くと別の手続き違反につながります。2回目を行う前に、同伴者にも接地点を見てもらうと判断しやすくなります。
ここで数える「1回目」「2回目」は、正しい方法で行った試行だけです。肩の高さ、投げる動作、区域外へ直接落とす行為はカウントされず、罰なしで正しい方法に直せます。この違いを覚えると、早すぎるプレースを防げます。
状況別に変わる基点・範囲・罰
ペナルティーエリアでは、後方線上の救済などの選択肢があり、アンプレヤブルの球とは基点と選択肢が異なります。異常なコース状態からの救済は罰なしの場合がありますが、適用規則を確認せず「いつも2クラブ」と覚えるのは危険です。
| 状況 | 主な基点・線 | 主な範囲 | 罰の考え方 |
|---|---|---|---|
| カート道路・一時的な水など | 完全な救済のニヤレストポイント | 1クラブレングス | 条件を満たせば罰なし |
| ペナルティーエリアの後方線上 | ホールと境界を最後に横切った地点を結ぶ線 | 接地点から規則所定の救済エリア | 1罰打 |
| 赤いペナルティーエリアのラテラル救済 | 境界を最後に横切った地点 | 2クラブレングス | 1罰打 |
| アンプレヤブルのラテラル救済 | 元の球の箇所 | 2クラブレングス | 1罰打 |
OBはペナルティーエリアと同じ救済ではありません。OBでは原則としてストロークと距離の処置が関わり、委員会が採用したローカルルールの有無も確認します。暫定球を使える場面と、ペナルティーエリアからの救済を混同しないでください。競技で暫定球を使うときは、暫定球であることの宣言も別の手続きです。
バンカーや別のパッティンググリーンでは場所の制限が加わります。グリーン周辺の別処置はグリーン上のルールとマナーに分け、ここでは「適用規則が変われば、同じ落とし方でも基点・範囲・罰が変わる」と押さえるのが安全です。
救済エリアの一部がプレー禁止区域にかかる場合でも、適用規則がその線や区域へのドロップを認めていれば、そこへ落とせる例があります。ただし、球が元の救済エリア内に止まった後、プレー禁止区域から別の救済を受けなければならないことがあります。「最初の救済が完了したこと」と「次の障害から打てること」は同じではありません。
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間違ったドロップと誤所の罰
正しいドロップ手続きに反して、誤った方法を訂正せず救済エリア外の誤所から打つと、一般の罰が問題になります。競技形式がストロークプレーなら2罰打、マッチプレーならそのホールの負けです。ただし、誤った方法で落とした球を区域内から打った場合は1罰打となるため、罰を一律に決めてはいけません。
方法と場所の違いを具体例で分けます。肩の高さから落とした球が本来の救済エリア内に止まり、そのまま打った場合は、誤った方法に対する1罰打です。一方、同じ誤った方法の球が区域外へ止まり、そこから打てば誤所となり一般の罰です。球を打つ前なら、どちらも球を拾い上げて正しくドロップし直せます。
ストローク前に気づけば、球を拾い上げ、正しい方法でやり直せます。誤った方法のドロップ回数に制限はなく、それらは正しい2回のカウントにも入りません。したがって「肩から落とした=すぐ2罰打」ではなく、まずストローク前か後か、次に区域内か区域外かを確認します。
| 場面 | 打つ前 | 訂正せず打った後 |
|---|---|---|
| 肩の高さ、投げる、回転をかける | 罰なしで正しくやり直す | 区域内なら1罰打、区域外なら一般の罰 |
| 最初の接地前に体や用具へ当たる | 罰なしでやり直す | 打った場所を基に判定 |
| 正しい接地後に偶然足や用具へ当たる | 停止位置を確認 | 区域内なら通常は罰なし |
| 正しい2回目も区域外へ止まる | 接地点へプレース | 3回目を行って打たない |
誤所からのプレーが重大な違反かどうかは、単なる罰打の追加だけで終わらない場合があります。競技規定を確認し、競技ゴルフでは次のホールを始める前など規則上の期限を意識してください。グロススコアへ罰を正しく加えるだけでなく、競技当日のローカルルール確認も必要です。競技全体の流れは競技ゴルフ完全ガイドで確認できます。
よくある質問
ドロップで迷いやすい点は、球が地面へ触れる前、接地した後、最終的に止まった後の三つに分けると判断しやすくなります。
交換してもよいですか
はい。規則14.3では元の球または別の球を使えます。球を替えても、適用規則、救済エリア、膝の高さという条件は変わりません。
落下中に自分へ当たったら罰ですか
地面へ触れる前に当たれば正しい方法ではないため、罰なしでやり直します。正しく接地した後に偶然当たり、区域内へ止まれば通常は罰なしです。故意に止めた場合は同じ扱いではありません。
2回とも外へ出たら3回目ですか
いいえ。正しい2回目の球が最初に地面へ触れた箇所へプレースします。誤った方法で行った試行は、正しい2回には数えません。
救済エリア内のブッシュに止まったらやり直せますか
原則としてやり直せません。公式詳説では、区域内の長い草やブッシュも救済エリアの一部です。球が正しく止まればインプレーとなり、あるがままにプレーするため、悪いライだけを理由に再ドロップできません。
斜面でも膝の高さは同じですか
基準は、プレーヤーが真っすぐ立ったときの膝の高さです。斜面では、球を落とす場所に立てた場合の膝の高さに相当する落下距離を確保し、球を必ず空中から落とします。
迷ったときの3つの判断基準
ドロップに迷ったときは、競技委員会へ確認する前提で、球を打つ前に判断を止めます。スコアカードや当日のローカルルールを見れば、ドロップゾーンなどの追加条件が分かる場合があります。
覚えるのは次の三つです。
- 場所を先に決める:適用規則、基点、救済エリアを確定します。
- 方法と結果を分ける:本人が膝の高さから真下へ落とし、接地点と停止位置を別々に確認します。
- 正しい回数だけ数える:正しい1回目が外なら2回目、正しい2回目も外ならその最初の接地点へプレースします。
スコアの振り返りでは、罰打数だけでなく「どの規則を使い、どの基点を選んだか」も残すと同じ迷いを繰り返しにくくなります。罰打の原因を分けて記録すれば、ゴルフ統計を改善行動へ結び付けやすくなります。競技ではマーカーとも事実関係を共有してください。ゴルフマナーとしても、同伴者を長く待たせる前に規則を確認し、コース保護のために置いたティーなどを残さず、疑いがあれば委員会へ照会する姿勢が大切です。スコア提出前の確認はスコア誤記を防ぐ確認方法にもつながります。
関連記事
出典
- R&A:ゴルフ規則14「球に対する処置」 — 規則14.3のドロップ方法、救済エリア、再ドロップ、プレース、罰を確認
- R&A:規則14の詳説 — 斜面の膝の高さ、ブッシュ内の球、足や用具への接触例を確認
- The R&A:Rule 14, Procedures for Ball — 2回目の接地点へのプレース手続きを原文で確認 —
[en]
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