ルール・マナー

捜索中に自分の球を動かしたとき罰なしで戻す手順|初心者でも迷わない実践手順(ゴルフで球を探すときに動かしたルール)

ゴルフで球を探す途中に偶然動かした場合のルールは、捜索中に動いた球そのものには罰を科さず、元の箇所へ手でリプレースすることです。自分で蹴った場合も同伴者が踏んだ場合も基本は同じですが、動いた先から打ってはいけません。元の箇所が分からなければ推定し、踏まれてライが変わったときは元の状態も可能な範囲で復元します。

深いラフでゴルフボールを探し、元の箇所を確認するゴルファー Photo by Kindel Media on Pexels

はじめに

捜索・確認中の偶然な動きは無罰ですが、球は動いた先ではなく元の箇所へ戻します。

ゴルフルール・マナー全体の判断軸に沿い、止める、伝える、元の位置とライを確認する、置き直すの順で処置します。

捜索中に動いた球が無罰になる条件

ゴルフ規則7.4では、球の捜索・確認中にプレーヤーや同伴者などが偶然動かしても罰はありません。

自分が深い草で球を蹴った場合、キャディーが球を動かした場合、ストロークプレーの同伴競技者が踏んだ場合も対象です。マッチプレーでも、捜索中の偶然の動きは罰なしです。

ただし、ルースインペディメントを動かす目的が捜索ではなく次打の条件改善なら、規則7.4の無罰は自動的に当てはまりません。

R&A全米ゴルフ協会による2019年の改正前は、捜索中の偶然な動きも1打罰でした。現在は無罰ですがリプレースが必要です。設問の正解率は62%でした。

球が動いた状況罰の基本球の処置
捜索・確認中に誰かが偶然動かした無罰元の箇所へリプレース
捜索外でプレーヤーがグリーン外の自球を動かした通常は1打罰元の箇所へリプレース
人や動物など外的影響が動かした無罰元の箇所へリプレース
風・水・重力など自然の力で動いた無罰原則として新しい箇所からプレー
パッティンググリーン上で偶然動かした無罰元の箇所へリプレース

戻す前に確認すること

ゴルフボールを戻す前に、元の箇所、元のライ、誰がどの動作で動かしたかを確認します。先に拾わず、草の倒れ方や土のへこみを同伴者と見ます。

元の箇所が不明なら、最後に見た方向、足の位置、草のへこみ、同伴者が見た動きから一つの箇所を推定します。

正確な箇所が不明なら、球の位置だけでなく草への沈み方も推定して戻します。

手順

捜索中に動いた球は、停止、共有、位置とライの推定、必要な復元、手でリプレースの順で戻します。

flowchart TD
  A[球が捜索中に動いた] --> B{偶然の動きか}
  B -->|はい| C[元の箇所を確認・推定]
  B -->|いいえ・不明| H[打つ前に委員会へ確認]
  C --> D{ライが変わったか}
  D -->|いいえ| E[元の箇所へ手で置く]
  D -->|はい| F[元のライを可能な範囲で復元]
  F --> E
  E --> G[周囲と確認してプレー再開]

ステップ1: 動作を止めて球を動かした事実を伝える

球が足やクラブに当たったら動作を止め、「捜索中に球へ当たった」と伝え、動いた方向を共有します。

ステップ2: 捜索・確認中の偶然だったかを確かめる

球を探す、または自球か確認する途中の偶然なら規則7.4の対象です。次打しやすくする目的で触れた場合は別です。

ステップ3: 元の箇所と元のライを推定する

草のへこみ、足の位置、転がった方向、同伴者の目撃から、元の一点とゴルフのライを推定します。動いた先からは打ちません。

ステップ4: 変わったライを可能な範囲で復元する

踏まれた球は穴へ押し込まず、踏まれる前の草や土の状態を可能な範囲で復元します。不可能なら規則14.2dで判断します。

ステップ5: 元の箇所へ手でリプレースして確認する

球はドロップせず、推定した元の箇所へ手で置き、止まったことを確認してから再開します。

【会員様増加中!】楽しくレッスン習い放題&通い放題のインドアゴルフ 【ビーグル】

【定額制】習い放題&打ち放題|インドアゴルフ【ビーグル】

【会員様増加中!】楽しくレッスン習い放題&通い放題のインドアゴルフ 【ビーグル】

ライが変わった場合の戻し方

ゴルフのライが変わった場合は、地面に食い込んだ球の救済とせず、動かされる前のライを可能な範囲で復元します。

復元できなければ、元の箇所から1クラブレングス以内でホールに近づかず、元のライに最も近いライを選びます。

地面に食い込んだ球の救済は自分のストロークが入口です。捜索中に踏まれた球を好きな救済エリアへドロップする処置ではありません。

元の状態に最も近い場所を選び、判断が競技結果に影響しそうなら、置く前にマーカーや競技委員会へ確認してください。

捜索中に動いた球を戻すときの失敗

最大の失敗は、無罰だけを覚えて誤所からのプレーへ進むことです。戻さず打てば2打罰になり得ます。

動いた先からそのまま打つ

「無罰」は「あるがまま」ではありません。元の箇所へ置き直してから次打します。

リプレースの代わりにドロップする

捜索中の球は手でリプレースします。別のグリーンからの救済手順で使うドロップとは異なります。

捜索中という言葉を広く解釈する

捜索とは、球を見つける、または自球か確認する行為です。見つけた後の条件改善は含まず、捜索外でグリーン外の自球を動かせば通常は1打罰です。

罰を足し算して混乱する

一般の罰などの罰打を先に足すのではなく、捜索中の動きと、その後に誤所から打ったかを分けて判断します。

迷ったときの判断チェックリスト

原因、元の箇所、ライ、リプレースの順に確認します。プレーファストは、誤所から急いで打つことではありません。

  • 捜索・確認中の偶然でしたか:不明なら委員会へ確認します。
  • 元の箇所を推定できましたか:目撃情報を集めます。
  • ライが変わりましたか:元のライを復元します。
  • 手でリプレースしましたか:ドロップと区別します。

カート道路からの救済は基点からドロップするため、元の箇所へ置く本件とは異なります。

捜索中に偶然動いたなら罰なし。元の箇所とライを推定し、手で戻してから打つ。 競技ではローカルルールも確認し、不明なら打つ前に委員会またはゴルフ場へ確認します。

関連記事

出典

同じテーマの記事

池のそばに赤杭と黄杭があるゴルフ場で救済方法を確認するゴルファールール・マナー

赤杭と黄杭のペナルティーエリアで選べる救済を比較|目的別の選び分けまで解説

ゴルフの赤杭と黄杭で選べる救済の違いを比較。1罰打、後方線上、2クラブレングス、ラテラル救済を目的別に判断できます。

OBの白杭付近で打ち直しと前進救済を判断するゴルファールール・マナー

OBの打ち直しとローカルルール救済を打数で比較|目的別の選び分けまで解説

ゴルフのOBで打ち直しとローカルルール救済のどちらを選ぶべきか、1罰打・2罰打、3打目・4打目の違いを比較し、競技や進行目的に合う判断方法を解説します。

シニアゴルファーが12本のゴルフクラブを並べて距離の役割を確認する様子シニアゴルフ

70歳 クラブセッティング|12本から始める飛距離の階段

70歳のクラブセッティングを12本から組み、実測キャリー、後半の振りやすさ、使用頻度でFW・UT・アイアンの重複をなくす方法を解説します。

パー4のフェアウェイで短いルートと長いルートを見比べるゴルファーコースマネジメント

パー4距離の目安と攻め方|短い・長いホールを3打で設計

パー4距離に固定値はありません。公式の考え方、短い・長いホールの見分け方、2オンに固執しない3打設計、OBやアンプレアブル後の判断を整理します。

ゴルフボールのコア・ミッド・カバーと表面ディンプルの構造クラブ技術

ゴルフボール 構造|中身・断面と飛びの仕組みを図解

ゴルフボール 構造を断面から整理し、コア・ミッド・カバー・ディンプルが初速、スピン、抗力、揚力へどう関係するかを図解します。

グリーン上でパターフェースと目線を確認して構えるゴルファーパッティング

パター 構え|握り方・人差し指・ハンドアップまで迷わない基本

パターの構えをフェース、目線、ボール位置、前腕の順で整えます。握り方、人差し指、ハンドアップ、打ち方をミス別に判断できます。