ルール・マナー

ゴルフ 動物 穴 無罰救済|動物の穴と単なる足跡の違い

ゴルフ 動物 穴 無罰救済の結論は、動物の穴からの救済は規則上の穴が球・スタンス・スイングを物理的に妨げるときに受けられますが、穴につながらない単独の足跡や蹄跡には原則として認められない、ということです。痕跡の種類、妨害、球がある区域、当日のローカルルールを順に確認します。

ゴルフ場で動物が掘った穴と近くのゴルフボールを確認する場面 Photo by Thomas Ward on Pexels

はじめに

動物が原因でコースの地面が荒れていても、すべての痕跡から無罰で球を動かせるわけではありません。モグラが掘り出した土、穴へ続く道、鹿の単独の蹄跡には、それぞれ異なる扱いがあります。

判断にはゴルフ規則の定義を使います。救済全体はゴルフルール・マナー完全ガイドで確認し、ここでは穴と足跡の境界、規則16.1の妨害、区域別の処置に絞ります。

動物の穴からの救済とは

動物の穴からの救済は、動物の穴が物理的な妨害になるときの処置です。異常なコース状態には、動物の穴、修理地、動かせない障害物、一時的な水という4種類があります。

R&Aは「これらは総称として異常なコース状態と言われているが、それぞれには別々の定義がある。」と定めています(R&A規則16.1)。したがって、「動物が原因」という事実だけでは足りず、痕跡が規則上の動物の穴に含まれるかを先に見ます。

次に必要なのが妨害です。穴が球に触れる・中や上にある、合理的なスタンスにかかる、意図するストロークのスイング区域にかかる場合に成立します。近くに見えるだけ、または打球方向にあるだけでは通常は救済理由になりません。

動物の穴に含まれる範囲

ルースインペディメントは固定されていない自然物です。虫やミミズなど、それ自体がこの定義に入る動物が掘った穴は「動物の穴」から除外されます。

動物の穴に含まれるのは、穴の開口部だけではありません。

  • 動物が地面に掘った穴本体
  • 穴から掘り出された土などのばらばらの物
  • 穴へ続く擦り減った道や通り道
  • 地下の掘削で押し上げられたり変形したりした地面

Australian Golf Digestの規則解説は、「この用語には、穴から掘り出されたばらばらの物、穴へ続く擦り減った通り道を含みます」と紹介しています(原文英語)。球が穴の中になくても、掘り出した土の上にある、または足が穴へ続く道にかかるなら妨害になり得ます。

ただし、土の山だけで断定はできません。古いピッチマーク、ディボット、工事跡など別の原因もあります。地面に食い込んだ球の救済は球自身の落下跡を扱うため、動物の掘削による規則16.1とは救済理由を分けます。

単なる足跡との違い

動物の穴からの救済と動物の足跡の境界は、痕跡が穴へ続く擦り減った道の一部か、独立した足跡かです。単独の足跡や蹄跡は、深くて打ちにくくても原則として動物の穴ではありません。

楽天GORAの競技委員による解説は、「コース上にある単独の動物の足跡や蹄の跡は動物の穴ではありません」と明記しています(GREENJACKETの解説)。Reginaの解説も、足跡は含まれず、そのまま打つかアンプレヤブルの球として罰あり救済を検討する扱いを示しています。

地面の状態動物の穴か規則16.1の無罰救済
穴本体・掘り出した土該当妨害があれば対象
穴へ続く擦り減った通り道該当妨害があれば対象
地下掘削で押し上げられた地面該当妨害があれば対象
単独の足跡・蹄跡非該当原則対象外
虫・ミミズが掘った穴非該当動物の穴としては対象外
委員会が修理地に指定した蹄跡修理地として扱う指定条件に従う

ただし、「足跡はすべて対象外」とも限りません。穴へ連続する通り道なら動物の穴の一部になり、委員会が蹄の損傷を修理地に指定すれば別の根拠で救済対象になります。パッティンググリーン上では、認められる損傷の修理と規則16.1の救済を分けて考えます。

無罰救済が成立する3つの妨害

規則16.1の妨害は、動物の穴が球、意図するスタンス区域、意図するスイング区域のいずれかへ物理的に影響するときに成立します。

  1. 球の妨害:球が穴に触れる、中や上にあります。
  2. スタンスの妨害:合理的に選ぶ足の位置が穴や掘り出した土にかかります。
  3. スイングの妨害:通常の振り抜きでクラブや身体が状態に当たります。

救済を得るためだけに不自然なクラブやスタンスを選んだ場合、規則16.1は使えません。また、プレーの線だけの妨害が対象になるのは、球がパッティンググリーン上にある場合に限られます。

場所別に変わる救済方法

ジェネラルエリアとバンカーでは、動物の穴から救済を受ける場所が異なります。ペナルティーエリアでは規則16.1の無罰救済を使えず、パッティンググリーンではドロップではなくプレースします。

  • ジェネラルエリア:完全な救済のニヤレストポイントから1クラブレングス以内へドロップします。フェアウェイ側を自由に選べる制度ではありません。
  • バンカー:同じバンカー内なら罰なし救済を受けられます。外へ出す後方線上救済は1罰打です。
  • パッティンググリーン:完全な救済のニヤレストポイントへ球をプレースします。プレーの線への介在も妨害になります。
  • ペナルティーエリア:規則17の処置を使います。赤杭と黄杭の違いはペナルティーエリア救済の比較で確認してください。

ジェネラルエリアにはプレー中ホールのティーイングエリアなどを除く広い区域が含まれますが、球が実際にどの区域にあるかを先に確定します。区域をまたいで都合のよい救済方法を選ぶことはできません。

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動物の穴から無罰救済を受ける手順

動物の穴からの救済では、完全な救済のニヤレストポイントを基点に救済エリアを定めます。ジェネラルエリアなら、基点から1クラブレングス以内、ホールに近づかないジェネラルエリアが範囲です。

  1. 痕跡が穴、掘り出した土、穴へ続く道、変形地面のどれか確認します。
  2. 球、スタンス、スイングのどこに妨害があるか特定します。
  3. 球のコース区域を確認します。
  4. 元の球に最も近く、ホールに近づかず、妨害がすべてなくなる基点を決めます。
  5. 区域別の範囲へ正しくドロップまたはプレースします。

完全な救済とは、球だけを穴から離すことではありません。スタンスを理由に救済を受けたなら、救済後の足も穴や掘り出した土へかからない必要があります。球の落とし方は正しいドロップ手続きに従い、詳しくはドロップの正しい手順で確認してください。誤った基点や区域から打つと誤所からのプレーとなり、プレー形式に応じた一般の罰を受ける可能性があります。

蹄跡を救済対象にできるローカルルール

ローカルルールF-13は、委員会が動物の蹄による損傷を規則16.1の救済対象にできるひな型です。日本ゴルフ協会(JGA)の規則資料と競技要項を確認し、当日の採用内容を優先します(JGAゴルフ規則書)。

F-13が採用されていれば、フェアウェイやバンカーの深い蹄跡が球、スタンス、スイングを妨げる場合に救済が認められることがあります。単独の足跡が「動物の穴」へ変わるのではなく、蹄による損傷を追加で扱う運用です。

ゴルフ競技委員会は、競技中でも未標示の区域を修理地に定める権限を持ちます。GREENJACKETは「委員会は競技中でも修理地としてマーキングされていない区域を修理地と定める権限を持っている」と説明しています。自分で無罰と決めず、球を動かす前に確認してください。

迷ったときに使う3段階の判断基準

動物の穴と足跡で迷ったときは、痕跡・妨害・区域と当日規則の3段階で判断します。

flowchart TD
  A[痕跡は穴・掘り出した土・穴へ続く道か] -->|いいえ| B[単独の足跡や別の損傷]
  A -->|はい| C[球・スタンス・スイングに妨害があるか]
  B --> D[F-13または修理地指定を確認]
  D -->|指定なし| E[規則16.1の自動救済なし]
  D -->|指定あり| C
  C -->|いいえ| E
  C -->|はい| F[球のコース区域を確認]
  F -->|ジェネラルエリア| G[ニヤレストポイントから罰なしドロップ]
  F -->|バンカー| H[バンカー内無罰または外へ1罰打]
  F -->|グリーン| I[ニヤレストポイントへプレース]
  F -->|ペナルティーエリア| J[規則17の救済を確認]

動物の痕跡を、定義・妨害・区域とローカルルールの順で判定する流れです。

3つだけ覚えるなら、「穴とのつながり」「球・スタンス・スイングの妨害」「区域とローカルルール」です。条件がそろったら所定の処置を行い、一つでも不明なら球を動かす前に委員会またはコースへ確認します。紛失球として扱う必要がある場合はストロークと距離の救済との区別も必要です。

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Sources

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