業界動向

屋内ゴルフシミュレーター市場は拡大中?日本の施設数と「意味ない」の判断基準

本記事には広告が含まれます。

屋内ゴルフシミュレーター市場は拡大中です。ただし、インドアゴルフの国内施設数、世界の機器売上、店舗サービスを同じ数字で語ることはできません。日本では2025年度の公表値が2,541施設に達しましたが、同年度から調査方法が変わったため、前年との差をすべて新規開業と判断しないことが重要です。

屋内ゴルフ施設でスクリーンと弾道計測器を使って練習するゴルファー Photo by swingzone swingzone on Pexels 市場全体の位置づけは、親記事のゴルフビジネスと業界動向で確認できます。本記事では、検索で混同されやすい「施設」「機器」「用品」を分け、日本に何個あるのか、ゴルフシミュレーターで何を測れるのか、そして「インドアゴルフ 意味ない」という疑問をどう判定するかまで掘り下げます。

目次

屋内ゴルフシミュレーター市場とは

屋内ゴルフシミュレーター市場は、計測機器、投影設備、ソフトウェアと、それらを導入した施設サービスに関わるゴルフ市場です。機器販売だけを数える調査と、打席利用やレッスンまで含める調査があるため、対象範囲の確認が欠かせません。

ゴルフ産業の中でも、機器市場はセンサーやスクリーンなどの販売、施設市場は会員や仮想ラウンドなどのサービス、用品市場はクラブやマットなどの物品販売を数えます。世界市場は2026年の20億7000万米ドルから2034年の41億6000万米ドルへ拡大し、CAGRは9.1%との予測です。市場レポートでは屋内セグメントが60%以上ですが、この比率は日本の店舗数ではありません。世界の売上予測と国内の施設数は分けて読みます。

日本に何個ある?施設数は年度と調査方法で読む

ゴルフ練習場が日本に何個あるかは、年度、調査日、屋内・屋外の定義で変わります。2023年度のインドアは1,518施設、2025年度の公表値は2,541施設です。

年度・系列インドア施設アウトドア施設読み方の注意
2018年度1,0702,5192025年度との長期比較の起点
2019年1,0452,463RemoteLockが紹介する2019〜2023年系列
2023年度1,5182,322前年比196増として広く引用
2025年度2,5412,259調査方法変更後。公表値で屋内が初逆転

全日本ゴルフ練習場連盟の資料では、2018年度の1,070から2025年度の2,541へ約2.4倍となり、屋内比率も約30%から約53%へ変わりました。ただし、2025年度から調査方法が変わったため、増加分1,029には新設施設と新たに捕捉した既存施設が混在し得ます。全年データの検証が示す通り、「公表値の上で逆転したのは2025年度」と読むのが慎重です。

別系列では2020年の1,022施設から2025年の1,817施設へ78%増え、屋内比率は26.4%から39.1%へ上昇しました。ゴルフ統計は出典と母集団をそろえて比較します。全国が増える一方、東京は2023年の596施設から2025年の529施設へ減少しており、成長と地域淘汰は両立します。参加者数との関係は日本のゴルフ人口と産業構造で確認できます。

屋内ゴルフ用品市場との違い

ゴルフ用品市場はクラブ、ボール、ウェア、マットなどの物品販売を扱い、日本のインドア施設数とは別の統計です。違いは「何に支払うか」で整理できます。

呼び方主な対象数え方の例読むときの注意
屋内ゴルフシミュレーター市場計測機器、映像、ソフト売上高、出荷台数施設サービスを含むか確認
インドアゴルフ施設市場打席、会員、レッスン店舗数、会員数、売上無人店・スクールの定義差
屋内ゴルフ用品市場マット、ネット、クラブなど商品売上、販売数量家庭用と商業用の混在
ゴルフ用品市場ゴルフ用品全般市場売上、出荷屋内用途だけを分離できない場合がある

弾道計測器はボールやクラブの動きを数値化しますが、一台を複数会員が使う施設も、一施設に複数台置く店舗もあります。販売台数から施設数は逆算できません。資料では家庭用機器、ソフト、商業施設向け売上を含むか確認します。

インドアゴルフが増えた理由

インドアゴルフが増えた理由は、全天候性、省スペース、都市部でのアクセス、デジタル運営です。2019〜2023年に施設は1,045から1,518へ約46%増え、屋外施設は2,463から2,322へ減りました。個室で数値を追う需要だけでなく、ゴルフコミュニティやイベントを求める需要にも対応できます。

オンライン予約、キャッシュレス決済、スマートロック、遠隔監視は長時間営業を支えます。2023年度施設数の解説も、省スペース施設とデジタル入退室の組み合わせを紹介しています。屋外から全面的に置き換わったというより、ゴルフコース利用前の練習手段が細分化しました。

ただし、地域別施設推移の解説は「どこでも儲かる」わけではないと指摘します。利用者は返金・振替条件を、運営側は競合数と予約稼働率を確認すべきです。履歴の生かし方はゴルフ改善データの分析と進捗管理でも解説しています。

シミュレーターで測れること、測れないこと

弾道計測器 RakutenAmazonYahoo!は、ボール側の打ち出し角とボール初速を測ります。スピン軸は左右の曲がりを読む手がかりです。クラブ側では、ヘッドスピードとクラブパスを確認できます。さらにフェース角をバックスピンやミート率と合わせ、飛距離変化の原因を分けます。

Trackman 4は「1打ごとに40を超える項目」を取得し、デュアルドップラーレーダーで通常約6秒の全飛行を追跡します。公式ページによると、光学強化レーダー追跡技術はフェース上の打点も捉えます。屋内用Trackman iOはレーダー、赤外線、高速度画像を組み合わせ、3Dスピンとスピン軸を実測し、ホーム向け構成は13,995米ドルからです。公式仕様の通り、高性能機器の導入費は施設料金や打席仕様にも影響します。利用者は40項目すべてではなく、目的に合う2〜3項目へ絞ります。

  • 飛距離の安定:キャリー距離、ボール初速、打ち出し角を見ます。
  • 方向の安定:ショットのばらつき、左右方向、スピン軸を見ます。
  • 当たりの安定打点と初速の組み合わせを見ます。

ゴルフパフォーマンス分析では、最長飛距離より平均と散らばりを優先します。同じクラブと目標で複数球を打ち、平均キャリーと左右幅を保存すれば次回と比較できます。

一方、インドアは傾斜、フェアウェイやラフの抵抗、風速、雨、視覚的な圧迫を再現し切れません。練習と本番の成果比較では、数値に加えてコースで狙いを変えた場面やミス方向も記録します。スクリーン上の弾道が精密でも、実際のコース状況とは異なります。

定額制通い放題のシミュレーションゴルフ【SMART GOLF】

最新鋭シミュレーターによるフォーム診断や数値分析で打ちっぱなしより効率的に最短で上達可能

定額制通い放題のシミュレーションゴルフ【SMART GOLF】

「インドアゴルフは意味ない」を分ける判断基準

「インドアゴルフは意味ない」かどうかは、課題、指標、履歴、屋外への転移で決まります。仮想ラウンドだけでは上達の因果関係を追いにくいからです。

ゴルフコースには傾斜や芝の抵抗があり、コースマネジメントではハザード、風、次打位置を踏まえて安全側を選びます。シミュレーターのスコアは実戦判断を保証しません。

価値を出すには、ゴルフ練習計画で一回の課題を一つ決めます。平均キャリーと左右幅、または打点と初速の関係を同じ条件で再測定すれば、屋内の強みが生きます。施設のレンタルクラブを使う場合も、比較時は同じ仕様を選びます。

次のフローで判断すると、人気や広告だけに流されにくくなります。

flowchart TD
  A[練習課題を1つ決める] --> B{必要な数値を保存できるか}
  B -- できる --> C{実際に通う時間で予約できるか}
  B -- できない --> D[レッスン型か別施設を検討]
  C -- できる --> E{屋外やコースで確認する機会があるか}
  C -- できない --> F[契約を見送る]
  E -- ある --> G[屋内と屋外を併用]
  E -- ない --> H[短期体験後に再判断]

施設選びは、設備名ではなく「課題・記録・予約・屋外確認」の順で判定します。

体験時は同じクラブと目標で複数球を打ち、平均とばらつきを確認します。次に普段通う時間の予約枠を見て、予約確認の方法、履歴保存、機器トラブル対応、退会・休会条件を確かめます。

短時間の反復、数値比較、天候回避にはインドアが向きます。芝、傾斜、風、全弾道を重視する人は屋外練習場とコースを併用します。市場人気ではなく、課題を測定・再現し、実戦へ移せるかで選びます。

市場の先行きをどう見るか

ゴルフ人口と施設数の関係は店舗の成長性を左右します。施設が増えても利用者数と継続率が追いつかなければ、一店舗当たりの会員獲得は厳しくなります。会員制度の条件も継続率に関わるため、施設数だけでは実需を測れません。

先行きは、世界機器市場、日本の施設供給、地域競争、会員数・予約稼働率・継続率という利用の質に分けて読みます。屋内セグメントが世界市場の60%以上でも、日本各地の店舗売上が同じCAGRで伸びる保証はありません。今後は予約しやすさ、指導品質、データ履歴、コミュニティ、屋外練習との接続が差になります。

3つの判断基準

三つだけ確認します。施設数は年度・調査方法・対象範囲とセットで読む。体験時は課題に合う測定項目、履歴保存、予約枠を確かめる。屋内は再現性、屋外は実弾道、コースは傾斜・芝・判断と役割を分ける。この条件が欠けるなら、長期契約ではなく試打に近い体験利用か、屋外との併用から始めます。

関連記事

出典

同じテーマの記事

シニアゴルファーが12本のゴルフクラブを並べて距離の役割を確認する様子シニアゴルフ

70歳 クラブセッティング|12本から始める飛距離の階段

70歳のクラブセッティングを12本から組み、実測キャリー、後半の振りやすさ、使用頻度でFW・UT・アイアンの重複をなくす方法を解説します。

パー4のフェアウェイで短いルートと長いルートを見比べるゴルファーコースマネジメント

パー4距離の目安と攻め方|短い・長いホールを3打で設計

パー4距離に固定値はありません。公式の考え方、短い・長いホールの見分け方、2オンに固執しない3打設計、OBやアンプレアブル後の判断を整理します。

ゴルフボールのコア・ミッド・カバーと表面ディンプルの構造クラブ技術

ゴルフボール 構造|中身・断面と飛びの仕組みを図解

ゴルフボール 構造を断面から整理し、コア・ミッド・カバー・ディンプルが初速、スピン、抗力、揚力へどう関係するかを図解します。

グリーン上でパターフェースと目線を確認して構えるゴルファーパッティング

パター 構え|握り方・人差し指・ハンドアップまで迷わない基本

パターの構えをフェース、目線、ボール位置、前腕の順で整えます。握り方、人差し指、ハンドアップ、打ち方をミス別に判断できます。

コースデビュー前にクラブ、ボール、グローブ、シューズを確認する初心者コースデビュー

コースデビュー前にそろえる必需品と買わなくてよい用品の見分け方|自分に合う選択基準を解説

ゴルフのコースデビュー必需品を、買う・借りる・天候次第・後回しに分類。初心者向けセット4商品と予算別の選択基準も紹介します。

初ラウンド前にキャディとコースを確認するゴルフ初心者コースデビュー

初ラウンドはキャディ付きとセルフプレーのどちらが安心か徹底比較|違いと判断基準を詳しく解説

ゴルフ初心者のキャディ付き・セルフ比較。料金、同伴者の経験、カート操作、進行管理から初ラウンドで安心できる方式を判断します。