ロブショットの打ち方とタイミング
ゴルフのアプローチショットの中でも、特に難易度が高いとされる「ロブショット」。バンカー越えやグリーンエッジからピンが近い場面で、ボールをふわりと高く上げて止める技術は、まさにウェッジショット完全マスター:アプローチの技術の集大成と言えるでしょう。本記事では、ロブショットの正しい打ち方、使用すべきタイミング、そして効果的な練習方法まで、詳しく解説していきます。
ロブショットとは何か

ロブショットとは、短い距離でボールを高く上げ、落下後にほとんど転がらずに止まるアプローチショットのことです。STEPGOLFによると、通常のアプローチと大きく異なるのは、ボールの飛球線が極めて高く、着地後のランがほぼゼロに近いという点です。
このショットが必要になる典型的な場面は以下の通りです:
- バンカー越えでグリーンエッジからピンまでの距離が短い場合
- グリーンエッジからピン方向に下り傾斜がある場合
- 障害物(木や岩など)を越える必要がある場合
- グリーンが硬く、通常のアプローチでは止まりにくい場合
ただし、ロブショットはプロゴルファーでも「最終手段」として使用する難易度の高いショットです。ショット別テクニック集:あらゆる状況に対応するでも紹介されているように、状況に応じた適切なショット選択が重要です。
ロブショットの基本的な打ち方
クラブ選択
Golf.comの専門家によると、ロブショットには58度または60度のロブウェッジを使用するのが理想的です。最低でも56度のサンドウェッジが必要となります。クラブの選択については、ゴルフ用品完全ガイド:クラブからウェアまでも参考にしてください。
セットアップとアドレス
ロブショットの成功は、正しいセットアップから始まります。以下の手順を確実に実行しましょう:
| ポイント | 詳細 | 重要度 |
|---|---|---|
| フェースの開き | グリップを握る前にフェースを開く | ★★★★★ |
| スタンス | オープンスタンス(ボール1~2個分) | ★★★★☆ |
| ボール位置 | スタンスの左側(左足寄り) | ★★★★☆ |
| 体重配分 | 前足(左足)に60~70% | ★★★☆☆ |
| グリップ | やや弱めに握る | ★★★☆☆ |
最も重要なのは、「フェースを開いてからグリップを握る」という手順です。多くのアマチュアゴルファーは、グリップを握った後にフェースを開こうとしますが、これではインパクトでフェースが閉じてしまいます。必ず、フェースを開いた状態でグリップを握り直すことを心がけてください。
スイングの実行
ロブショットのスイングには、通常のアプローチとは異なる特徴があります:
バックスイング
- ノーコックまたは最小限のコック
- ゆったりとした大きなスイング
- 通常のアプローチより大きく振り上げる
ダウンスイング~インパクト
- 決してすくい打ちをしない
- クラブヘッドをボールの下に潜り込ませる
- フェースを返さない意識を持つ
- 体の回転を止めず、腕と体を同調させる
フォロースルー
- バックスイングと同じくらい大きく
- フェースが空を向いたまま
- 左腕とクラブが一直線になるイメージ
ゴルフスイング完全マスター:美しいスイングの作り方で解説している基本的なスイング理論も、ロブショットに応用できます。
ロブショットを使うべきタイミング

ロブショットは強力な武器ですが、使用場面を誤ると大きなミスにつながります。以下の条件が揃った時にのみ使用を検討しましょう。
使用すべき場面と避けるべき場面
| 使用すべき場面 | 避けるべき場面 |
|---|---|
| バンカー越えなど障害物がある | ボールが地面に沈んでいる |
| エッジからピンまで10ヤード以内 | 硬い地面やベアグラウンド |
| ボールがわずかに浮いている良好なライ | スコアがかかった重要な場面 |
| 下り傾斜でランを出したくない場合 | 練習不足で成功率が50%未満 |
| グリーンが硬く止まりにくい状況 | 100切りを目指すレベル |
ALBA Netでも解説されているように、ライの状態確認が特に重要です。ボールが地面に接地している状況ではヘッドが潜り込むことができず、トップが起こりやすくなります。
コースマネジメント戦略:頭を使ってスコアアップで説明しているように、状況判断とリスク管理がゴルフでは極めて重要です。
効果的な練習方法
ロブショットの習得には、正しい練習方法が不可欠です。ゴルファボが推奨する段階的な練習法を実践してください。
ステップ1:ティーアップ練習
練習場では、まず1センチ程度のティーアップから始めましょう。これにより、クラブヘッドがボールの下を通る感覚を掴みやすくなります。
練習手順:
- 低いティーにボールをセット
- クラブがボールの下を通過することを意識
- フェースの開きを確認
- ゆっくりとしたスイングで打つ
- 成功率が80%を超えるまで反復
ステップ2:マット端練習
練習場のマットの端にボールを置き、インパクト以降のソールの抜けを感じながら練習します。この方法は、実際のコースでの芝との接触感覚に近い練習ができます。
ステップ3:距離のコントロール
基本的な打ち方が身についたら、距離のコントロール練習に移ります:
| 目標距離 | スイング幅 | 注意点 |
|---|---|---|
| 10ヤード | 腰から腰 | リズムを重視 |
| 15ヤード | 肩から肩 | フェースキープを意識 |
| 20ヤード | フルスイング | 体の回転を使う |
ステップ4:実戦練習
アプローチ練習場やバンカー練習場で、実際のシチュエーションを想定した練習を行います。様々なライ、距離、障害物を想定することで、コースでの応用力が身につきます。
効果的なゴルフ練習法:上達を加速させる方法でも、目的を持った練習の重要性を解説しています。
よくあるミスと対処法

ミス1:トップやダフリが多い
原因:
- ライの見極め不足
- すくい打ちの癖
- 体の上下動
対処法:
- ボールが浮いているライを選ぶ
- 下半身を安定させる
- ボールを見続ける意識を持つ
- ゴルフフィットネス:体を鍛えてスイング向上で体幹を強化
ミス2:距離感が合わない
原因:
- スイングスピードが不安定
- フェースの開き具合が一定でない
- グリッププレッシャーの変化
対処法:
- メトロノームを使ったリズム練習
- フェースの開き角度を固定する練習
- 一定のグリッププレッシャーを保つ
ミス3:ボールが高く上がらない
原因:
- フェースが閉じている
- インパクトで手首を返している
- ボールより手元が前に出ている
対処法:
- アドレスでフェースの開きを再確認
- フォロースルーでフェースが空を向く感覚を養う
- 左手首の角度をキープする意識
ロブショットの応用テクニック
基本のロブショットをマスターしたら、以下の応用テクニックにも挑戦してみましょう。
スピンロブ
フェースとボールの接触時間を長くすることで、バックスピンをかけたロブショットを打つことができます。グリーンが硬い時や、より確実に止めたい時に有効です。
打ち方のポイント:
- 新しいボールを使用
- クリーンなフェース面を保つ
- ややダウンブローに打ち込む
- スイングスピードをやや速める
低いロブショット
通常のロブショットより弾道を抑え、風の影響を受けにくくしたショットです。
打ち方のポイント:
- フェースの開きを控えめに
- ボールをやや中央寄りに
- フォロースルーを低く保つ
これらの応用技術は、コースでのラウンド攻略:実践テクニック集で紹介している実戦的なスキルと組み合わせることで、より効果を発揮します。
メンタル面での準備
ロブショットは技術だけでなく、メンタル面の強さも要求されます。World of Short Gameでも指摘されているように、失敗のリスクが高いショットだからこそ、以下の心構えが重要です:
- 自信を持って実行する
- 中途半端なスイングは最悪の結果を生む - 練習で培った感覚を信じる - ゴルフメンタル強化法:心を整えてベストプレーを参考に
- 代替案を常に考える
- ロブショット以外の選択肢も検討 - リスクとリターンを冷静に評価 - 自分の技術レベルを過信しない
- 失敗を恐れない
- ミスから学ぶ姿勢 - 次のショットに切り替える - ポジティブな自己対話
まとめ
ロブショットは、ゴルフのアプローチショットの中でも特に難易度が高く、習得には時間と練習が必要です。しかし、正しい打ち方とタイミングを理解し、段階的に練習を重ねることで、必ず身につけることができます。
重要ポイントの復習:
- セットアップ:フェースを開いてからグリップを握る
- スタンス:オープンスタンス、ボールは左側
- スイング:大きくゆったり、すくい打ちは禁物
- タイミング:ライが良く、距離がない時のみ使用
- 練習:ティーアップから始め、段階的にレベルアップ
ロブショットをマスターすることで、スコアメイク術:効率的にスコアを縮める方法で解説しているような、戦略的なゴルフが可能になります。
まずは練習場で基本的な打ち方を身につけ、徐々に実戦で使用する場面を増やしていきましょう。焦らず、自分のペースで習得していくことが、確実な上達への道です。プロゴルファーでさえ最終手段として使うこのショットを、あなたの武器の一つに加えられる日を楽しみに、コツコツと練習を続けてください。






