持久力アップで18ホール乗り切る:ゴルフのスタミナ強化完全ガイド
ゴルフで後半にスコアが崩れてしまうという悩みを持つ方は多いでしょう。18ホールのラウンドは約4〜5時間にも及び、カートを使用しても1万歩以上歩く長丁場です。実はプロゴルファーでも1ラウンドで平均1555.8kcalを消費し、約288分間もプレーを続けているのです。このようにゴルフフィットネスにおいて持久力とスタミナは極めて重要な要素となります。
本記事では、18ホールを最後まで高いパフォーマンスで乗り切るための持久力アップ方法を、科学的根拠に基づいて徹底解説します。体力トレーニングから実践的なラウンド戦略まで、あなたのゴルフライフを変える情報が満載です。
ゴルフに必要な持久力とは?その科学的背景

ゴルフにおける持久力は、単なる体力ではなく、長時間にわたって安定したパフォーマンスを維持する能力を指します。研究によると、ゴルフは最大心拍数の約56.4%で行われる中程度の有酸素運動に分類されます。これは、マラソンのような激しい運動ではなく、長時間続けられる適度な強度の運動ということです。
1ラウンドでは平均300回以上のスイング(練習スイング含む)を行います。これらすべてのスイングで正確性を保つには、筋持久力と全身持久力の両方が必要です。筋持久力とは特定の筋肉を繰り返し使い続ける能力で、全身持久力は心肺機能を中心とした長時間の活動を支える能力です。
ゴルフメンタル強化法とも深く関連していますが、疲労が蓄積すると集中力も低下します。後半にスコアが崩れる主な原因は、疲労によるスタミナ不足で脚の踏ん張りや捻転力が低下するためです。特に細かなアプローチやパッティングでは、わずかな筋力の低下が大きなミスにつながります。
持久力を高めることで得られるメリットは以下の通りです:
- 後半のホールでもスイングの安定性を維持できる
- 脚の踏ん張りが効き、パワーロスを防げる
- 集中力が持続し、正確な判断ができる
- 疲労による怪我のリスクが減少する
- ラウンド後の回復が早くなる
これらの科学的事実を理解することで、なぜ持久力トレーニングが重要なのかが明確になります。次章では、具体的なトレーニング方法を見ていきましょう。
参考:ゴルフの基礎体力をつくるトレーニング、Improving performance in golf: current research
全身持久力を高める有酸素トレーニング

全身持久力(スタミナ)は、全身を長時間にわたり動かし続けられる力で、心臓・肺を強化するため心肺持久力とも呼ばれます。ゴルフでは歩行距離が長く、プレー時間も長時間に及ぶため、この能力が特に重要です。
推奨される有酸素運動
最も効果的な有酸素トレーニングは、週3回、30〜45分間の中強度の運動です。ゴルファーに特におすすめの運動は以下の通りです:
- ウォーキング・ジョギング:ゴルフでの歩行動作に最も近く、実践的なトレーニングです。傾斜のあるコースを想定して、起伏のある場所を歩くとさらに効果的です。
- サイクリング:膝への負担が少なく、長時間続けやすい運動です。下半身の筋持久力向上にも寄与します。
- 水泳:全身をバランスよく鍛えられ、関節への負担が最小限です。特に年配のゴルファーにおすすめです。
- エリプティカル(クロストレーナー):ジムにある器具で、ランニングと似た効果を膝への負担を抑えながら得られます。
トレーニング強度の目安
有酸素トレーニングの強度は、「会話ができるが少し息が上がる」程度が理想的です。心拍数で言えば、最大心拍数(220−年齢)の60〜70%程度を目指しましょう。この強度で運動することで、ゴルフのプレー強度に近い状態で心肺機能を鍛えられます。
簡単な運動からスタートし、家の周りのウォーキングや階段昇降運動など、日常生活に取り入れながら継続することが重要です。週に1〜2回のゴルフ練習場通いに加えて、週3回の有酸素運動を組み合わせれば、3ヶ月後には明らかな持久力向上を実感できるでしょう。
効果的なゴルフ練習法と組み合わせることで、技術と体力の両面から上達を加速できます。
参考:持久力・スタミナをつけるためのトレーニング方法、Golf fitness exercises
筋持久力を鍛える反復トレーニング

筋持久力とは、特定の筋肉を繰り返し使い続ける能力です。ゴルフでは同じスイング動作を何十回も繰り返すため、この能力が非常に重要になります。筋持久力をつけるためのトレーニングは、比較的軽い負荷をかけ、動かせる限界ぎりぎりまで繰り返すことがポイントです。
ゴルファーのための筋持久力トレーニング
| トレーニング種目 | 対象筋肉 | 回数・セット | 頻度 |
|---|---|---|---|
| ワイドスクワット | 下半身全体・内転筋 | 20回×3セット | 週3回 |
| ランジ | 大腿四頭筋・ハムストリング | 片足15回×3セット | 週3回 |
| プランク | 体幹全体 | 30秒〜60秒×3セット | 毎日可 |
| ロシアンツイスト | 腹斜筋・回旋筋 | 20回×3セット | 週3回 |
| 軽ダンベルショルダープレス | 肩・三角筋 | 15回×3セット | 週2〜3回 |
| バンドローイング | 背中・広背筋 | 20回×3セット | 週2〜3回 |
ワイドスクワットの重要性
ワイドスクワットは、下半身全体の筋肉だけではなく、ゴルフに必要な内転筋を鍛えることができます。内転筋は脚を内側に引き寄せる筋肉で、スイング時の下半身の安定性に直結します。通常のスクワットよりも足幅を広げることで、より効果的に鍛えられます。
体幹トレーニングの重要性
体幹(コア)の筋持久力は、スイングの安定性と再現性に直結します。プランクは最も基本的で効果的な体幹トレーニングです。肘とつま先で体を支え、頭からかかとまでが一直線になるよう保ちます。最初は30秒から始め、徐々に時間を延ばしていきましょう。
軽めのダンベルで反復回数を増やしたり、軽めの負荷で反復できる限り続けることで持久力をつけることができます。重要なのは、重い負荷で少ない回数を行う筋力トレーニングではなく、軽い負荷で多くの回数を行う持久力トレーニングだという点です。
ゴルフスイング完全マスターの記事でも触れていますが、スイングの質を保つには筋持久力が不可欠です。
ラウンド中の体力温存テクニック

どれだけトレーニングを積んでも、ラウンド中に無駄なエネルギーを消費していては意味がありません。18ホールを効率的に回るための体力温存テクニックを習得しましょう。
エネルギー管理の基本原則
スタミナ不足は身体的な疲労だけではなく脳も疲れさせ、冷静な判断がし難くなります。疲労が蓄積されると細かな動作がし難くなり、繊細なアプローチやパッティングのミスが顕著に現れてきます。これを防ぐには、以下の原則を守りましょう:
- 不要な練習スイングを減らす:多くのアマチュアは必要以上に練習スイングをしています。本番前の2〜3回で十分です。
- 歩くペースを一定に保つ:急いで歩いたり走ったりすると無駄にエネルギーを消費します。一定のリズムで歩くことで、心拍数の急上昇を防げます。
- クラブの持ち運びを最小限に:必要なクラブだけを選んで持っていき、不要なクラブは置いていきましょう。
- 日陰や座れる場所を活用する:待ち時間には日陰で座って休憩し、体温上昇と筋疲労を抑えます。
水分・栄養補給の戦略
18ホールで約1500kcal以上を消費するため、適切な栄養補給が必要です:
- スタート前:消化の良い炭水化物(バナナ、おにぎりなど)を摂取
- 前半9ホール終了後:軽食とスポーツドリンクで糖質とミネラルを補給
- ラウンド中:2〜3ホールごとに水分補給(一口ずつこまめに)
- 後半スタート前:エネルギーゼリーなど素早くエネルギーになるものを摂取
水分は喉が渇く前にこまめに補給することが重要です。脱水状態になると、筋力が20〜30%低下するという研究結果もあります。
メンタル面の工夫
コースマネジメント戦略にも関連しますが、無理な攻めを避け、堅実にプレーすることで精神的な疲労を軽減できます。ミスショットにイライラすると、それだけでエネルギーを消費してしまいます。
ラウンド前後のウォーミングアップとクールダウン

準備運動をしないと怪我のリスクがあり、ゴルフは日常生活ではあまり使わない肩周り、股関節周りなどの回転運動をする筋肉を多く使います。適切なウォーミングアップとクールダウンは、パフォーマンス向上と疲労回復の両面で重要です。
効果的なウォーミングアップ(10〜15分)
- 軽い有酸素運動(5分)
- 軽いジョギングまたは早歩き - 全身の血流を促進し、体温を上げる
- 動的ストレッチ(5分)
- 腕の大きな回転運動(前後各10回) - 体幹の回旋運動(左右各10回) - レッグスイング(前後・左右各10回) - スクワット動作(10回)
- ゴルフ特有の動作(5分)
- クラブを使った肩甲骨のストレッチ - ゆっくりとした素振り(徐々にスピードを上げる) - ショートアイアンからドライバーへと段階的に練習
ウォーミングアップを行うことで、筋肉の柔軟性が高まり、スイングスピードも約5〜10%向上するという研究結果があります。また、怪我のリスクも大幅に低減されます。
ラウンド後のクールダウン(10分)
- 軽い有酸素運動(3分)
- ゆっくりとした歩行 - 心拍数を徐々に平常に戻す
- 静的ストレッチ(7分)
- ハムストリングストレッチ(30秒×2セット) - 大腿四頭筋ストレッチ(30秒×2セット) - 肩・胸のストレッチ(30秒×2セット) - 腰・背中のストレッチ(30秒×2セット)
静的ストレッチは、使用した筋肉を伸ばして血流を促進し、乳酸などの疲労物質の除去を助けます。ラウンド後にしっかりクールダウンすることで、翌日の筋肉痛が軽減され、回復速度が向上します。
ゴルフルールとマナー完全ガイドでも触れられていますが、他のプレーヤーを待たせないためにも、ティーオフ前には必ずウォーミングアップを済ませておきましょう。
年齢別・レベル別の持久力トレーニングプラン
年齢や体力レベルによって、適切なトレーニング方法は異なります。自分に合ったプランを選び、無理なく継続することが最も重要です。
初心者・高齢者向けプラン(週4回、1回30分)
このレベルでは、まず運動習慣をつけることを優先します:
- 月・水・金:20〜30分のウォーキング
- 火・木:軽い筋持久力トレーニング(スクワット10回×2セット、プランク20秒×2セット)
- 土:ゴルフ練習またはラウンド
- 日:休息日
ポイントは、決して無理をせず、「少し楽だな」と感じる程度から始めることです。2〜3ヶ月継続できたら、徐々に時間や強度を増やしていきましょう。
中級者向けプラン(週5回、1回45分)
ある程度の体力がある方向けのプランです:
- 月・木:40〜45分のジョギング(会話ができる程度のペース)
- 火・金:筋持久力トレーニング(ワイドスクワット20回×3セット、ランジ15回×3セット、プランク45秒×3セット、ロシアンツイスト20回×3セット)
- 水:サイクリングまたは水泳40分
- 土:ゴルフ練習またはラウンド
- 日:軽いストレッチのみ
このプランを3ヶ月継続すれば、18ホールを楽に回れるようになるでしょう。
上級者・競技志向プラン(週6回、1回60分)
競技ゴルフを目指す方や、さらに高いレベルを目指す方向けです:
- 月・水・金:50〜60分のランニング(一部インターバルトレーニングを含む)
- 火・木・土:筋持久力トレーニング(全身をバランスよく、各種目15〜20回×3〜4セット)+ 体幹強化
- 日:アクティブレスト(軽いストレッチやヨガ)
このレベルでは、ゴルフ競技完全ガイドも参考にしながら、試合を想定したトレーニングを組み込むと良いでしょう。
季節別の調整
- 春・秋:上記プランを基本通り実施
- 夏:熱中症に注意し、涼しい時間帯に運動。水分補給を増やす
- 冬:屋内トレーニング(ジム、プール)を増やし、屋外は防寒対策を徹底
年齢や体力に関わらず、「継続」が最も重要です。週に1回しかできなくても、それを半年、1年と続けることで、確実に持久力は向上します。
まとめ:持久力強化で楽しいゴルフライフを
18ホールを最後まで高いパフォーマンスで乗り切るための持久力アップについて、科学的根拠に基づいた方法を解説してきました。ゴルフにおける持久力とは、単なる体力ではなく、全身持久力と筋持久力を組み合わせた総合的な能力です。
本記事の重要ポイント
- ゴルフは約4〜5時間で1500kcal以上を消費する持久系スポーツ
- 週3回、30〜45分の有酸素運動で全身持久力を向上
- 軽い負荷で高回数の筋トレで筋持久力を強化
- ラウンド中の体力温存テクニックと適切な栄養補給
- ウォーミングアップとクールダウンの徹底
- 年齢・レベルに合わせた無理のないプラン選択
持久力トレーニングは、一朝一夕では効果が現れません。しかし、3ヶ月継続すれば、後半のホールでも疲れを感じにくくなり、スコアの安定性が向上します。6ヶ月後には、明らかにラウンド後の回復が早くなり、連日のゴルフも楽しめるようになるでしょう。
スコアメイク術と組み合わせることで、技術と体力の両面から総合的にゴルフを向上させることができます。また、ゴルフ旅行完全ガイドで紹介されているような複数日のゴルフ旅行でも、疲労を気にせず存分に楽しめるようになります。
今日から、週3回のウォーキングから始めてみませんか?小さな一歩が、あなたのゴルフライフを大きく変える第一歩となるはずです。持久力を高めて、18ホール全てを楽しめるゴルファーを目指しましょう。
参考リンク






