ペリア・新ペリア方式の理解:ゴルフコンペで知っておくべきハンディキャップ計算法
ゴルフコンペに参加したことがある方なら、「ペリア方式」や「新ペリア方式」という言葉を聞いたことがあるでしょう。これらは、実力の異なるゴルファーが公平に競い合えるよう、ハンディキャップを計算するための方式です。初心者から上級者まで楽しめるゴルフコンペの醍醐味は、まさにこの計算方式にあります。本記事では、ペリア方式と新ペリア方式の違いから計算方法、そして実践的な活用法まで、詳しく解説していきます。
ペリア方式とは?基本的な仕組みと計算方法

ペリア方式は、ゴルフコンペで古くから使われてきたハンディキャップ計算方式です。この方式の特徴は、6つの隠しホールを使ってハンディキャップを算出する点にあります。
ペリア方式の隠しホール設定
隠しホールは通常、以下のように設定されます:
- アウトコース(前半9ホール):パー3、パー4、パー5を各1ホール
- インコース(後半9ホール):パー3、パー4、パー5を各1ホール
- 合計6ホールで、パーの合計は24打
これらの隠しホールは事前に非公開で、ラウンド後に初めて公表されます。そのため、プレー中はどのホールが隠しホールかわからないまま、いつも通りのプレーをすることになります。
ペリア方式の計算式
ペリア方式のハンディキャップ計算式は以下の通りです:
ハンディキャップ = (隠しホール6ホールの合計打数 × 3 - 72) × 0.8例えば、隠しホール6ホールの合計が30打だった場合:
- 30 × 3 = 90
- 90 - 72 = 18
- 18 × 0.8 = 14.4 → 四捨五入して14
つまり、ハンディキャップは14となり、グロススコアからこの数値を引いたものがネットスコアとなります。
ペリア方式は計算がシンプルである一方、わずか6ホールだけでハンディキャップが決まるため、運の要素が非常に大きいという特徴があります。たまたま隠しホールで好スコアが出れば有利になりますし、逆に苦手なホールが隠しホールになれば不利になります。
詳しいゴルフルールについては、ゴルフルールとマナー完全ガイドもご覧ください。
新ペリア方式(ダブルペリア方式):より公平なハンディキャップ計算

新ペリア方式は、ペリア方式の「運任せで不公平」という課題を改善するために考案された方式です。別名「ダブルペリア方式」とも呼ばれ、現在のゴルフコンペでは最も一般的に採用されています。
新ペリア方式の特徴
新ペリア方式の最大の特徴は、12の隠しホールを使用する点です。ペリア方式の6ホールから倍増したことで、より実力が反映されやすくなりました。
隠しホール12ホールは、以下のように設定されます:
- パー3:4ホール
- パー4:6ホール
- パー5:2ホール
- 合計12ホールで、パーの合計は48打
この組み合わせにより、コース全体のバランスを保ちながら、より多くのホールからハンディキャップを算出できるようになっています。
新ペリア方式の計算式
新ペリア方式のハンディキャップ計算式は以下の通りです:
ハンディキャップ = (隠しホール12ホールの合計打数 × 1.5 - 72) × 0.8例えば、隠しホール12ホールの合計が60打だった場合:
- 60 × 1.5 = 90
- 90 - 72 = 18
- 18 × 0.8 = 14.4 → 四捨五入して14
計算結果は同じでも、12ホールから算出するため、より安定したハンディキャップが得られます。
ダブルパーカット制度
新ペリア方式では、通常「ダブルパーカット」が適用されます。これは、各ホールのスコアの上限をそのホールのパー×2までとする制度です。
例えば:
- パー3のホール:最大6打までカウント
- パー4のホール:最大8打までカウント
- パー5のホール:最大10打までカウント
この制度により、1つのホールで大叩きしても過度に不利にならず、より公平な競技運営が可能になります。
コンペでの実践的なスコアメイクについては、スコアメイク術:効率的にスコアを縮める方法も参考になります。
ペリア方式と新ペリア方式の比較表

両方式の違いを一目で理解できるよう、比較表にまとめました:
| 項目 | ペリア方式 | 新ペリア方式(ダブルペリア) |
|---|---|---|
| 隠しホール数 | 6ホール | 12ホール |
| パーの合計 | 24打 | 48打 |
| 計算式 | (合計×3-72)×0.8 | (合計×1.5-72)×0.8 |
| 公平性 | 低い(運の要素大) | 高い(実力反映) |
| 計算の複雑さ | シンプル | やや複雑 |
| 採用頻度 | 少ない | 多い(主流) |
| 初心者の優勝確率 | 高い | 中程度 |
| 上級者の満足度 | 低い | 高い |
この表からわかるように、新ペリア方式は公平性と楽しさのバランスが優れているため、現在のコンペで広く採用されています。
参考情報:Golf Signal - 新ペリア方式の解説、Honda GOLF - 計算方法詳細
どちらの方式を選ぶべき?状況別の選択ガイド

コンペの幹事を務める際、どちらの方式を選ぶべきか迷うことがあります。以下、状況別のおすすめを紹介します。
ペリア方式が適している場合
以下のような状況では、ペリア方式が適しています:
- 初心者が多く参加するカジュアルなコンペ:運の要素が大きいため、初心者でも優勝のチャンスがあります
- 楽しさ優先のイベント:予想外の結果が出やすく、盛り上がります
- 時間に余裕がない:計算がシンプルで、集計時間を短縮できます
- 社内の親睦目的:実力差をあまり反映させたくない場合
ただし、上級者からは「運任せすぎる」という不満が出やすい点には注意が必要です。
新ペリア方式が適している場合
以下のような状況では、新ペリア方式がおすすめです:
- 実力差が大きい混合コンペ:ある程度実力が反映されるため、納得感があります
- 本格的な競技性を求める場合:より公平な結果が得られます
- 定期的に開催するコンペ:参加者の満足度が高く、継続参加を促せます
- 賞品が豪華な場合:公平性が重要視される場面に適しています
現在では、ほとんどのゴルフ場やコンペ運営会社が新ペリア方式を標準としており、システムも整っています。
新・新ペリア方式という選択肢
最近では、9ホールを隠しホールとする「新・新ペリア方式」も登場しています。これは、ペリア方式と新ペリア方式の中間に位置し、運と実力のバランスが取れた方式として注目されています。
ゴルフコンペ全般については、ゴルフ競技完全ガイド:大会参加から攻略までで詳しく解説しています。
隠しホールで有利になる実践テクニック
「隠しホールは事前にわからないのだから、対策のしようがない」と思われるかもしれません。しかし、いくつかの実践的なテクニックを知っておくことで、有利に立ち回ることができます。
全ホールで安定したプレーを心がける
隠しホールがどこになるかわからない以上、すべてのホールで安定したスコアを出すことが最も重要です。特に以下を意識しましょう:
- ダブルボギー以上の大叩きを避ける
- パー3では確実にボギーペース以内に収める
- パー5では無理な攻めを避け、堅実に2オン狙いまたはレイアップ
ダブルパーカットを意識する
新ペリア方式では、ダブルパー(パー×2)を超えるスコアはカットされます。つまり:
- パー4のホールで10打叩いても、計算上は8打として扱われる
- 大叩きしそうなホールでは、無理に拾いに行かず早めにボールをピックアップする判断も有効
ただし、これはあくまでハンディキャップ計算上の話であり、実際のグロススコアは正確に記録する必要があります。
パー3とパー5に注意を払う
統計的に見ると、隠しホールには以下の傾向があります:
- パー3:全4ホール中、新ペリアでは4ホールすべてが隠しホールになることが多い
- パー5:全4ホール中、2ホールが選ばれることが多い
そのため、パー3では確実にグリーンに乗せる堅実なクラブ選択を、パー5では無理な2オン狙いを避けるマネジメントが重要です。
スコアカードの記入を正確に
隠しホールの計算では、スコアカードの記録が絶対です。記入ミスがあると正確なハンディキャップが算出できず、思わぬ不利益を被ることがあります:
- 各ホールのスコアを正確に記録
- 同伴競技者と相互チェック
- サインは必ず本人が行う
コースマネジメントについては、コースマネジメント戦略:頭を使ってスコアアップで詳しく解説しています。
よくある質問(FAQ)
Q1: 隠しホールはいつ決められるの?
A: 通常、ゴルフ場のスタート前またはコンペ当日の朝に、幹事とゴルフ場のフロントスタッフが相談して決定します。一部のゴルフ場では、コンピュータシステムがランダムに選択する場合もあります。いずれにしても、プレー中は非公開で、ラウンド終了後の集計時に初めて公表されます。
Q2: 自分でハンディキャップを計算できる?
A: 計算式を知っていれば可能ですが、隠しホールが公表されるまでは計算できません。また、ダブルパーカットの適用や端数処理など、細かいルールがあるため、公式な集計はゴルフ場のシステムやコンペ運営側に任せるのが一般的です。ただし、計算方法を理解しておくことで、結果発表時の納得感が高まります。
Q3: 新ペリア方式で初心者が優勝できる?
A: はい、十分可能です。新ペリア方式は公平性が高いとはいえ、依然として運の要素が残っています。隠しホールで好スコアが出れば、初心者でも大きなハンディキャップがつき、上級者に勝つことができます。実際、ハンディキャップが40以上つくこともあり、グロス120でもネット80を切ることがあります。
Q4: ダブルパーカットは必須?
A: いいえ、必須ではありません。コンペの主催者が自由に決められます。初心者が多い場合は、ダブルパーカットを設けない「上限なし」にすることで、より大きなハンディキャップがつき、公平性が増す場合もあります。事前にコンペ要項で確認しましょう。
Q5: プロトーナメントでもペリア方式は使われる?
A: いいえ、プロトーナメントや公式競技では使用されません。ペリア方式や新ペリア方式は、正式なハンディキャップを持たないプレーヤーが参加するアマチュアのカジュアルコンペ専用の方式です。公式競技では、JGA(日本ゴルフ協会)の定めるハンディキャップシステムが使用されます。
国際的なハンディキャップシステムについて:LiveAbout - Peoria Scoring System
まとめ:ペリア方式を理解してコンペを楽しもう
ペリア方式と新ペリア方式は、実力の異なるゴルファーが公平に楽しめるよう工夫されたハンディキャップ計算方式です。両者の違いを理解し、コンペの性質に応じて使い分けることで、より充実したゴルフイベントを開催できます。
重要なポイント:
- ペリア方式は6ホール、新ペリア方式は12ホールで計算
- 新ペリア方式の方が公平性が高く、現在の主流
- 隠しホールはプレー後に公表されるため、すべてのホールで安定プレーが重要
- ダブルパーカット制度により、大叩きの影響を軽減
- 運の要素が残るため、初心者でも優勝のチャンスがある
コンペ参加者として最も大切なのは、計算方式の仕組みを理解した上で、すべてのホールで最善を尽くすことです。結果がどうなるかは隠しホールの運次第ですが、それこそがゴルフコンペの醍醐味と言えるでしょう。
次回のコンペでは、ぜひこの知識を活かして、より戦略的かつ楽しいラウンドを楽しんでください。そして、ゴルフ仲間との会話でも、ペリア方式について詳しく語れるようになれば、さらに充実したゴルフライフが待っています。
初心者の方は、ゴルフ初心者完全ガイド:基礎から学ぶゴルフ入門から始めることをおすすめします。また、スコアアップのための練習法は効果的なゴルフ練習法:上達を加速させる方法で詳しく解説しています。






